10月1日に合格がわかったら、その足で登録できると思っている人がいます。
できません。実務経験が2年に満たない場合は、先に事務指定講習を修了する必要があります。
この講習は年に1回しか開かれません。受付は11月のうちの3週間ほどで、講習そのものが始まるのは翌年2月です。
10月1日の合格から登録まで、かなり時間が空きます。どのくらい空くのか。連合会が公表している日付だけで組み立て直しました。
この記事でわかること
- 受講料77,000円は登録の6万円とは別に要ること
- 受付が年1回しかなく、次は2026年11月上旬に始まること
- 2年の実務経験は試験の前でも数えられるので、講習が要らない人がいること
合格に期限はありません。でも、講習の受付には期限があります。前回は3週間ほどで閉じました。ここを逃すと、次の回まで1年近く空きます。
そもそも誰が受けるのか
連合会の説明では、社労士名簿への登録には2年以上の実務経験が要ります。足りない場合の代わりになるのが、この事務指定講習です。
対象は、労働社会保険諸法令に関する厚生労働省令で定める事務に従事した期間が2年に満たない合格者。昭和57年4月1日前に合格した人は除かれます。
ここで見落とされやすいのが、この2年は試験の前後を問わないことです。合格する前に人事や総務で社会保険の手続きをしていた期間も数えられます。
勤務先で従事期間証明書(様式第8号)を書いてもらえるなら、77,000円はかかりません。まず自分がどちらなのかを確かめるところからです。
ただ、どの業務が「労働社会保険諸法令に関する事務」に当たるかは厚生労働省令で決まっていて、連合会のページに一覧が載っているわけではありません。
給与計算だけをしていた期間が入るのか、入社手続きの一部を手伝っていた程度で足りるのか。こうした線引きは自分では判断しにくいところです。証明書を出す側が書けるかどうかが実質的な基準になります。迷うなら、入会予定の都道府県会に先に聞くほうが早そうです。
77,000円は登録の6万円とは別
お金の話です。講習と登録は、別々にお金がかかります。
| 項目 | 金額 | かかる人 |
|---|---|---|
| 事務指定講習 | 77,000円 | 実務経験が2年に満たない人 |
| 登録免許税 | 30,000円 | 登録する人全員 |
| 登録手数料 | 30,000円 | 登録する人全員 |
| 入会金・年会費 | 会ごとに違う | 登録する人全員 |
講習を受ける人は、登録までに137,000円を用意することになります。ここに都道府県会の入会金と年会費が乗ります。
入会金と年会費は会ごとにばらつきが大きく、開業なら10会で146,000円から234,000円の幅がありました。内訳は社労士の登録費用と都道府県会ごとの入会金に並べてあります。
受付は11月の3週間だけ
連合会のページには、第46回(2027年2月~)の申込みは2026年11月上旬から受付開始と書かれています。
この記事を書いている時点で、公表されているのはここまでです。開始日も締切日もまだ出ていません。
前回の第45回がどうだったかは残っています。令和7年11月4日10時から11月25日23時59分まで。22日間でした。
同じ形になるとは限りません。ただ、11月に入ってから連合会のページを見に行く習慣を作っておかないと、気づいたときには閉じている長さではあります。
この講習を扱っているページを何本か見ましたが、前年の日付をそのまま今年の予定として書いているものがありました。「11月4日から」と書いてあっても、それは第45回の日付です。
日程を当てにして予定を組むより、11月に入ったら連合会のページを直接見る。それしかないのが現状です。
合格から登録まで、どれだけ空くか
公表されている日付だけを時間順に置くと、こうなります。
通信指導課程が4か月間、そのあとeラーニング講習で各科目3時間の動画学習と効果測定の試験を受けます。
修了要件は2つです。課題の提出を期間内に終えること。動画学習を完了し、効果測定の試験で良好な成績を収めること。
合格発表が10月1日で、講習が始まるのが2027年2月。登録できるのは合格からかなり先になります。「合格したら社労士」ではなく「合格して、講習を終えて、登録して社労士」という順番です。
急がなくていい人もいる
ここまで期限の話をしてきましたが、全員が11月に動くべきというわけではありません。
合格そのものに有効期限はないからです。連合会の登録申請Q&Aにも、有効期限はなく必要な時に申請すればよい、と書かれています。
いま勤めている会社で社会保険の実務に就ける見込みがあるなら、2年働いて従事期間証明書をもらうほうが77,000円は浮きます。
逆に、登録しないと名乗れない以上、独立や転職の予定が近い人は講習を通すしかありません。開業と勤務で何が変わるかは開業と勤務で何が変わるのかで扱っています。
よくある質問
働きながらでも受けられますか
通信指導課程は4か月間の自己学習と郵便による添削指導、eラーニング講習は各科目3時間の動画学習と効果測定です。通学が必須という記載は連合会のページにありません。
第46回の締切日はいつですか
公表されていません。連合会のページにあるのは「2026年11月上旬から受付開始」までです。前回の第45回は令和7年11月4日10時から11月25日23時59分までの22日間でした。
実務経験の2年はどう証明しますか
登録申請では従事期間証明書(様式第8号)を提出します。講習を修了した場合は、その代わりに修了証の写しを添えます。
受講料のほかにお金はかかりますか
登録の段階で登録免許税30,000円と手数料30,000円、それに都道府県会の入会金と年会費がかかります。講習の77,000円とは別枠です。
まとめ
- 事務指定講習は実務経験が2年に満たない合格者向け。受講料は77,000円で、登録の6万円とは別
- 受付は年1回。次は2026年11月上旬から。前回は22日間で閉じた
- 2年の実務経験は試験の前でも数えられる。証明書が出るなら講習は要らない
10月1日に合格を確かめたら、次に見るのは自分の実務経験が2年に届いているかどうかです。届いていないなら、11月の連合会のページが次の締切になります。
この記事で確認したもの
対象:全国社会保険労務士会連合会の事務指定講習のページ(講習のご案内を含む)、登録申請ページ、登録申請Q&A、紙申請ページ。
時点:2026年9月20日
やったこと:連合会のページに載っている日付と金額だけを時間順に並べ直しました。第46回の情報は「2027年2月~」「2026年11月上旬から受付開始」の2つしか出ていないため、ページに残っている第45回の実績を並べて長さの目安にしています。9月20日に再度開いて、第45回の記載が残ったままであることも確かめました。
書かなかったこと:第46回の開始日と締切日は書いていません。公表されていないからです。他サイトが前年の日付をそのまま載せている場合がありますが、同じ日程になる根拠は見あたりませんでした。修了証の交付時期も、連合会のページに記載を見つけられなかったため外しています。通信指導課程の課題の分量、eラーニングの科目数、効果測定の合格ラインも、受講しないと分からないため触れていません。

