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第58回の合格発表が、2026年10月1日にありました。合格率は9.3%。前年の5.5%から3.8ポイント上がり、合格者は3,961人です。
合格基準点は、選択式が総得点25点以上・各科目3点以上(雇用保険法だけ2点以上)、択一式が総得点47点以上・各科目4点以上でした。
| 項目 | 第58回(令和8年度) | 第57回(令和7年度) |
|---|---|---|
| 受験者数 | 42,510人 | 43,421人 |
| 合格者数 | 3,961人 | 2,376人 |
| 合格率 | 9.3% | 5.5% |
| 選択式の総得点 | 25点以上 | 22点以上 |
| 選択式で下がった科目 | 雇用 2点 | 労災・労一・社一 2点 |
| 択一式の総得点 | 47点以上 | 42点以上 |
| 択一式で下がった科目 | なし | 雇用 3点 |
受験者の平均点は、選択式23.5点、択一式33.6点。前年よりそれぞれ3.2点、5.2点上がっていて、総得点の基準点も同じくらい上がりました。
自己採点と見比べるための数字と、ここ5回の基準点の動き、落ちていた場合に講座を買う前に済ませておきたいことを並べています。
この記事でわかること
- 第58回の合格基準点と、ここ5回の動き
- 総得点が足りていても落ちる仕組み
- 落ちていた場合に、講座を買う前に済ませること
選択式で救済が入ったのは雇用保険法だけ。択一式は、全科目が原則の4点でした。
10月1日に出たもの
第58回(令和8年度)の合格発表は2026年10月1日(木)でした。公表されたのは次の4つです。
| 公表されるもの | 中身 |
|---|---|
| 合格者の受験番号 | 合否そのもの |
| 受験者数・合格者数・合格率 | その年の全体像 |
| 合格基準点 | 選択式と択一式の総得点、および科目ごと |
| 試験問題の正答 | 自己採点の答え合わせ |
合格基準点は、試験オフィシャルサイトにも合格発表日に公表すると書かれていて、事前には出ません。来年も同じです。
第58回は受験42,510人に対して合格3,961人、合格率9.3%。前年の第57回は5.5%、その前の第56回は6.9%でした。1年で3.8ポイント動いています。毎年同じところに落ち着く試験ではありません。
総得点が足りても落ちる
社労士試験の合格基準は2階建てです。
総得点の基準点と、科目ごとの基準点。両方を満たす必要があり、1科目でも届かなければ総得点に関係なく不合格です。
配点も確かめておきます。選択式は8科目40点で1問5点、択一式は7科目70点で1科目10問です。
選択式は1問の重みが5点。1つ落とすだけで、その科目の基準点に直に響く構造です。自己採点で選択式に不安が残っている人が多いのは、この配点のせいです。
科目別基準点が下がることがある
科目ごとの基準点は、毎年同じ点数に固定されているわけではありません。その年の結果を見て引き下げられることがあります。
どの科目が対象になるか、何点まで下がるかは、発表の日まで公表されません。ここが自己採点で合否を確定できない最大の理由です。
補正が入った科目は、その年に受けた人の多くが取れなかった科目ということ。自分だけが落としたわけではない、という確認にはなります。
どのくらいの頻度で下がるのか。厚生労働省が毎年公表している合格基準を、直近5回分並べました。
先に原則です。厚労省の資料「社会保険労務士試験の合格基準の考え方について」には、選択式が総得点28点以上・各科目3点以上、択一式が総得点49点以上・各科目4点以上と書かれています。どちらも満点の7割です。
| 回(年度) | 選択式の総得点 | 選択式で下がった科目 | 択一式の総得点 | 択一式で下がった科目 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 第54回(令和4年度) | 27点 | 労一 1点、国年 2点 | 44点 | なし | 5.3% |
| 第55回(令和5年度) | 26点 | なし | 45点 | なし | 6.4% |
| 第56回(令和6年度) | 25点 | 労一 2点 | 44点 | なし | 6.9% |
| 第57回(令和7年度) | 22点 | 労災 2点、労一 2点、社一 2点 | 42点 | 雇用 3点 | 5.5% |
| 第58回(令和8年度) | 25点 | 雇用 2点 | 47点 | なし | 9.3% |
5回のうち4回で、選択式のどこかの科目が下がっていました。第58回は雇用保険法です。択一式が下がったのは、第57回の雇用保険法だけです。
目立つのは労一。5回中3回です。第54回は1点まで下がりました。
総得点のほうも、原則の28点・49点で決まった年は一度もありません。前年との平均点の差で上下させる仕組みがあるためです。第57回の選択式は22点で原則より6点低く、第58回は選択式25点・択一式47点でした。
引き下げの条件は決まっている
どんなときに下がるのかも、同じ資料に書かれています。その科目で基準点(選択式3点・択一式4点)以上を取った人が5割に満たないときです。
ただし、下げない場合が2つあります。下げた後の点数以上の人が7割以上になるとき。そして、下げた結果が選択式で0点、択一式で2点以下になるときです。
もうひとつ。引き下げが2科目以上になり、合格率が例年よりおおむね10%を超えて高くなりそうなときは、総得点の基準を1点足し上げる、とも書かれています。
自己採点で1科目だけ2点だった場合に置き換えると、その科目で3点以上を取った人が半分に届いていなければ、救われる可能性がある。受験者全体の出来で決まるので、ここは自分では判断できない部分です。
自己採点で基準点割れがあったら
この試験の不合格には2種類あります。
| 落ち方 | 状態 | 来年の方針 |
|---|---|---|
| 総得点が足りない | 全体的に知識量が不足 | 範囲を広げる。学習時間そのものを増やす |
| 科目別基準点に届かない科目がある | 1科目だけ穴が空いている | その科目を潰す。他は維持でいい |
手を打ちやすいのは後者でしょう。とはいえ、来年は別の科目で同じことが起きるかもしれない。1科目の穴には、運も混じります。
選択式に基準点割れの科目があるなら、あとは補正に望みをつなぐしかありません。補正が入るかどうかは、誰にも読めません。落ち方の違いと立て直し方は社労士試験に落ちたら何からで書きました。講座を買い直すなら、今年の受験票は捨てないでください。アガルートでは受験票で10%、他社講座の領収証で20%、10月29日までのセール価格からさらに引かれます。
学習時間を増やすなら、先に来年の試験まで何日あるかを見ておくと計画が立ちます。始める月ごとの1日あたりは社労士の勉強はいつから始めるかで計算しました。
択一式の点数で、選ぶ講座が変わる
来年に向けて動くなら、判断材料になるのは択一式の得点です。
アガルートは公式に、択一式の得点でカリキュラムを分けています。自己採点の点数がそのまま目安になる作りです。
30点・35点という区切りと、10講座それぞれの値段はアガルート社労士、入門・中上級・上級の分かれ目は択一式30点と35点に全部並べました。
| 今年の択一式 | 対象カリキュラム | 税込価格 |
|---|---|---|
| 30点未満 | 入門カリキュラム/フル | 235,620円 |
| 30点以上 | 中上級カリキュラム/フル | 275,220円 |
| 35〜40点 | 上級カリキュラム/フル | 245,520円 |
価格は2027年合格目標・期間限定10%OFF適用後のものです(2026年9月11日確認)。合格特典の対象はこのフル3種だけで、ライトや単科は対象外でした。
講座の中身と特典の条件はアガルートの社労士講座で確認できます。条件を全部読んだ結果はアガルートの合格特典、全額返金の対象は10講座中3つにまとめました。
講座を買い直すなら、割引の申請が先
落ちていて来年も受けるなら、講座を買う前に済ませておくことがあります。
割引の申請です。
アガルートの割引制度は6種類。今年受けた人は受験経験者割引10%に当たります。他校からの乗り換えなら20%です。
条件が2つあります。まず併用はできません。そして公式サイトには、割引の申請は購入前に、購入手続きのあとの申請は受け付けない、と書かれています。
クーポンの発行には2営業日かかるとされています。先に決済してしまうと、割引は使えません。入門カリキュラムのフルなら2万円以上の差になります。
買う前に、割引の条件と申請の期限だけは読んでおいてください。割引6種類の中身と、10月29日までのセール価格に重ねた金額は社労士試験に落ちたら何からで計算しました。
教育訓練給付金を使う予定があるなら、もうひとつ。合格特典と給付金は併用できません。申込時にどちらかを選ぶ形です。
発表前に申し込めた早期スタート安心制度は、9月30日で受付が終わりました。
合格していた場合に次に見るもの
番号があった場合も、その日のうちに登録できるわけではありません。
実務経験が2年に満たなければ、先に事務指定講習の修了が要ります。受講料は77,000円で、受付は年1回。次は2026年11月上旬からです。
登録そのものにかかる費用は社労士の登録費用と都道府県会ごとの入会金に、講習の工程は事務指定講習は誰が受けるのかに分けてあります。
よくある質問
合格基準点はいつわかりますか
合格発表日です。試験オフィシャルサイトに、合格基準点は合格発表日に公表されると記載されています。第58回は2026年10月1日(木)に公表されました。
総得点が基準を超えていれば合格ですか
総得点と科目ごとの両方を満たす必要があります。1つでも科目別基準点に届かなければ、総得点がどれだけ高くても不合格です。
去年の基準点を目安にできますか
あまり当てになりません。選択式の総得点は、第54回から27点、26点、25点、22点と下がり続け、第58回は25点に戻りました。引き下げられる科目も、年ごとに入れ替わっています。
落ちていたら、いつ講座を申し込めばいいですか
割引の申請を済ませてからです。購入後の申請は受け付けられず、クーポン発行には2営業日かかります。アガルートの10%OFFセールは2026年10月29日まで。詳しくは、講座を買い直すなら割引の申請が先、の節に書きました。
まとめ
- 第58回の合格率は9.3%。基準点は選択式25点(雇用保険法2点)、択一式47点
- 合格基準は総得点と科目ごとの2階建て。1科目でも割れば不合格で、科目別の基準点は下がることがある
- 講座を買い直すなら、割引は購入前の申請まで。クーポン発行に2営業日かかる
落ちていた人がまず見るのは、総得点で落ちたのか、科目別の基準点で落ちたのか。そこがわかれば、来年の配分と買う講座が決まります。
この記事で確認したもの
対象:社会保険労務士試験オフィシャルサイトの合格発表日と合格基準の記載、厚生労働省が発表した第54回〜第58回の結果と各回の合格基準、「社会保険労務士試験の合格基準の考え方について」、アガルートの講座一覧・合格特典ページ・割引制度ページ。
時点:2026年9月21日公開、第58回の結果は2026年10月3日に追記(アガルートの価格・特典・割引は2026年9月11日確認。早期スタート安心制度は2026年9月25日確認。過去の合格基準は2026年9月26日確認)
やったこと:発表前は、発表日までに公表されている事実だけを並べていました。10月1日の発表後に、厚生労働省の発表ページと参考2「第58回(令和8年度)社会保険労務士試験の合格基準について」から、受験者数・合格者数・合格率・平均点・合格基準点を書き写し、冒頭の表と過去5回の表に入れています。配点とカリキュラムの分かれ目は、それぞれ試験オフィシャルサイトとアガルートが公式に書いている数字です。
書かなかったこと:公開した時点では、科目別基準点の原則を載せていませんでした。一次情報で確認できなかったためです。9月26日に厚生労働省の「合格基準の考え方について」で確認できたので、原則と過去4回の実績を追記しました。第53回以前は、厚生労働省のページで合格基準の資料が見つからなかったため入れていません。今年どの科目に補正が入るかの予想も書いていません。公表されていない以上、当てにできる根拠がありません。この記事は10月1日に実際の数字を追記します。

