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第58回の合格発表は10月1日にありました。合格率は9.3%。落ちていた人も、来年から受けると決めた人も、ここで同じことを考えるはずです。
いつから始めれば間に合うのか。
社労士 勉強時間、で調べると、よく出てくるのは600〜1,000時間という目安です。ところが、その目安を載せているアガルートのコラムには、同じページに合格者のアンケートも載っていました。
そちらの数字は、目安とだいぶ違います。試験までの日数と、この2つを並べてみました。
この記事でわかること
- 10月1日から試験前日までは325日。総時間ごとの1日あたり
- 「講座なら600〜700時間」と、受講生アンケートの「1,200時間以上が78.1%」のずれ
- 始める月をひと月遅らせると、1日何分増えるか
1,000時間を目標にするなら、10月1日に始めても1日3.1時間。ひと月遅らせるごとに、1日20〜30分ずつ上乗せされます。
「600時間で足りる」という前提で組むと、合格者の実際からは離れる可能性が高いです。
試験まで325日。1日の時間はこう変わる
2027年の試験日はまだ発表されていません。2026年の第58回は8月23日(日)でした。例年どおり8月の第4日曜なら、2027年は8月22日です。
10月1日からその前日までで325日。総時間を325で割ると、1日あたりはこうなります。
| 総時間 | 1日あたり(10月1日開始) | どこから来た数字か |
|---|---|---|
| 600時間 | 1.8時間 | コラムの「講座利用」の下限 |
| 700時間 | 2.2時間 | 同じく「講座利用」の上限 |
| 800時間 | 2.5時間 | コラムの「独学」の下限 |
| 1,000時間 | 3.1時間 | 目安の上限 |
| 1,200時間 | 3.7時間 | アンケートで78.1%が超えていた線 |
休まずに毎日同じ時間を取る前提の数字です。週に1日休むなら、残り6日で7日分を割ることになります。1,000時間なら1日3.6時間。
「講座なら600〜700時間」と、同じページの78%
出典はアガルートのコラム「社労士試験合格に必要な勉強時間は?」(2026年9月8日更新)です。
本文には「600〜1,000時間が一般的な目安」とあります。独学なら800〜1,000時間、通信講座を使えば600〜700時間まで縮められる、という説明です。
同じページの下のほうに、令和7年度の合格者アンケートがありました。対象はアガルートの講座を使って合格した人で、有効回答は87です。
講座を使った合格者のうち、本文の「600〜700時間」を含む層は3.5%でした。1,200時間以上が78.1%、2,000時間以上だけで44.8%です。
読んでいて、最初は目安が甘すぎるのかと思いました。ただ学習期間の表を見ると、少し事情が違います。
「13ヶ月以上」が59.1%。半分以上が1年を超えて勉強していました。2回目、3回目で受かった人の累計が混ざっていると読むのが自然です。
2,000時間は、1年でやった量ではないのかもしれません。一方で、1年以内に受かった人だけの時間は出ていません。
どちらに寄せて計画するか。ここは迷いました。いまは1,000時間を目標に置き、600時間は「最短でうまくいった場合」と見ておくのが無理のない線だと考えています。
ひと月遅らせると、1日20分ずつ増える
始める日をずらすと、同じ総時間でも1日あたりが変わります。
| 始める日 | 試験前日までの日数 | 800時間なら | 1,000時間なら |
|---|---|---|---|
| 10月1日 | 325日 | 2.5時間 | 3.1時間 |
| 11月1日 | 294日 | 2.7時間 | 3.4時間 |
| 12月1日 | 264日 | 3.0時間 | 3.8時間 |
| 1月1日 | 233日 | 3.4時間 | 4.3時間 |
| 3月1日 | 174日 | 4.6時間 | 5.7時間 |
10月を11月にずらすと、1,000時間なら1日3.1時間が3.4時間に。差は1日19分です。
19分なら何とかなりそうに見えます。ただ年が明けてからだと4.3時間、3月からだと5.7時間。働きながら毎日続けるには厳しい数字になっていきます。
逆からも計算しました。1日3時間で1,000時間を積むには約333日かかります。試験日から戻ると、始める日は2026年9月23日ごろ。1,000時間を目標にするなら、10月1日の時点ですでに少し遅れている計算です。
1日3時間で800時間なら、11月29日までに始めれば届きます。
講座を買う前に決めておく3つ
日程の見当がついたら、講座を使う人は買う前に3つだけ確かめておくと後で困りません。
1つ目はカリキュラムの種類。アガルートは択一式の点数で分けていて、30点に届かなければ入門、30点以上なら中上級、35〜40点なら上級です。価格の差は入門・中上級・上級の分かれ目は択一式30点と35点にまとめました。
2つ目は割引の申請。割引は購入前に申請する決まりで、クーポンの発行に2営業日かかります。今年受けた人は受験経験者割引10%の対象です。6種類の違いは社労士試験に落ちたら何からで比べています。
3つ目は給付金と合格特典のどちらを取るか。一般教育訓練給付金と合格特典は併用できません。いくら戻るかは社労士講座の給付金はいくら戻るかで計算しました。
10講座の価格と、3つの条件の原文はアガルートの社労士講座のページにまとまっています。
講座を買うなら、アガルートは10月29日まで10%OFFのセール中で、受験票があればそこからさらに10%引かれます。
早く始めることの弱点
早く始めるほど、1日の負担は軽くなります。ただ弱点もあります。
ひとつは法改正。社労士試験は労働・社会保険の法令が範囲で、毎年のように改正が入ります。アガルートのコラムも、難しい理由のひとつに「法改正が毎年ある」を挙げていました。
2027年合格目標の講座なら、改正は講座の側で追いかけてくれます。気をつけたいのは、前の年度の中古テキストで早めに始める場合です。改正前の内容を覚えてしまうと、後で覚え直しになります。
もうひとつは間延び。325日は長い。
期間が長いほど、途中で止まる週も出てきます。1日の量を決めるより先に、止まった週をどこで取り戻すかを決めておいたほうが続きます。
よくある質問
Q. 講座を買うのは、いつがいいですか
割引の申請を済ませてからです。購入後の申請は受け付けられず、クーポン発行に2営業日かかります。アガルートの10%OFFセールは10月29日まで。第58回の基準点は選択式25点・択一式47点で、科目ごとの動きは第58回の合格基準点と合格率に書きました。
Q. 1日1時間しか取れません。間に合いますか
10月1日からの325日で325時間です。コラムの目安の下限、600時間にも届きません。2年計画にするか、休日にまとめて積むかを先に決めておくほうがいいです。
Q. 独学と講座では、どちらが短く済みますか
コラムには独学800〜1,000時間、講座600〜700時間とあります。ただアンケートは講座で受かった人だけが対象で、独学の人との比較ではありません。独学に要る教材の量は独学テキストの記事で整理しています。
Q. 何月までに始めればいいですか
公式の線はありません。1日3時間で計算すると、800時間なら11月29日、700時間なら1月1日、600時間なら2月3日が始める日の最終ラインです。自分が1日に何時間取れるかから逆算するのが早いです。
まとめ
- 10月1日から試験前日までは325日。1,000時間なら1日3.1時間
- 「講座なら600〜700時間」を含む層は合格者の3.5%。1,200時間以上が78.1%
- ひと月遅らせると1日およそ20分増える。1日3時間で1,000時間なら、始める日は9月23日ごろ
目安の数字は「最短の場合」として読み、計画は1,000時間で組んでおく。講座を比べるなら合格率の分母で比べた通信講座の記事、アガルートの価格表なら公式の講座一覧からどうぞ。
この記事で確認したもの
対象:アガルートのコラム「社労士試験合格に必要な勉強時間は?」の本文と、同じページに載っている令和7年度合格者アンケート(有効回答87)の勉強時間と学習期間の表。講座の条件は同社の社労士講座ページで見ています。
時点:2026年9月25日
やったこと:コラム本文の目安と、同じページのアンケートの表を横に並べました。日数は2026年10月1日から2027年8月21日(試験前日と仮定)までで325日。1日あたりは総時間を日数で割り、小数第2位で四捨五入しています。1,200時間以上の78.1%は、14.9%・18.4%・44.8%を足した値です。
書かなかったこと:2027年の試験日は未発表なので、8月22日は仮定です。学習期間の表には0.5%や1.4%という値があり、87人の回答なら1人あたり約1.15%刻みになるはずなので、母数が別なのかもしれません。合計も100.23%でした。読み解けなかったため、学習期間の細かい割合は使っていません。他社が出している勉強時間の目安も、今回は見ていません。
