社労士の登録費用はいくら?全国共通6万円と14会で88,000円の差

社労士試験・講座

10月1日に第58回の合格発表がありました。合格者は3,961人です。

合格していたら、その日のうちに費用を調べ始めると思います。

検索すると、登録に6万円、ほかに入会金と年会費、と出てきます。ここまではどこも同じことを書いています。

問題はその先。入会金と年会費は都道府県会ごとに決まっているのに、具体的な額まで書いた記事がほとんど見つかりません。東京の数字をひとつ置いて、地域によって異なります、で終わる。それでは自分がいくら払うのか、わからないままです。

なので、都道府県会の入会案内を14会分開いて回りました。開業と勤務等、それぞれの入会金と年会費を書き写して並べています。

この記事でわかること

  • 全国どこでも同じ6万円の内訳と、納付先が2つに分かれていること
  • 14会の入会金・年会費の実額と、初年度で88,000円ひらく差
  • 期限が来るのは登録ではなく、年1回しかない事務指定講習の受付だということ

合格そのものに期限はありません。全国社会保険労務士会連合会の登録申請Q&Aに、有効期限はない、必要な時に申請してくれればいい、とはっきり書いてあります。急ぐのは登録より、事務指定講習の受付です。次は2026年11月上旬に始まります。

まず、全国共通の6万円

登録で動くお金のうち、住んでいる場所と関係なく同じなのがこの2つです。

項目金額納め方
登録免許税30,000円紙申請は収入印紙を申請書に貼付、または税務署へ現金で納付。オンライン申請はマイナポータルで決済
登録手数料30,000円紙申請は入会予定の都道府県会へ振込。オンライン申請はクレジットカード
事務指定講習77,000円実務経験が2年に満たない場合のみ

同じ3万円が2つ並びますが、中身は別です。登録免許税は国に納める税金、手数料は都道府県会に払う事務費用。

窓口はどちらの方式でもこれから入る都道府県会で、連合会が直接受け取ることはありません。オンライン申請は令和7年7月15日から始まっています。マイナンバーカードと顔写真データが要り、写真は縦710ピクセル・横550ピクセル・9MB以下という指定つきです。

実務経験が2年以上あるなら、事務指定講習の77,000円はかかりません。この2年は試験の前でも後でも構いません。

入会金は50,000円から150,000円まで

ここから先が会ごとに違います。開業会員の入会金と年会費を、10会分そのまま置きます。

会入会金年会費(開業)入会金+年会費
東京50,000円96,000円146,000円
愛媛50,000円96,000円146,000円
新潟80,000円96,000円176,000円
福岡80,000円96,000円176,000円
鹿児島80,000円100,000円180,000円
愛知100,000円84,000円184,000円
京都100,000円96,000円196,000円
兵庫130,000円84,000円214,000円
埼玉100,000円120,000円220,000円
大阪150,000円84,000円234,000円
開業会員の入会金(10会/2026年9月14日確認)
東京5.0万
愛媛5.0万
新潟8.0万
福岡8.0万
鹿児島8.0万
愛知10.0万
京都10.0万
埼玉10.0万
兵庫13.0万
大阪15.0万
各会の入会案内ページの記載。開業会員(社労士法人の社員を含む会がある)の金額。

入会金は最小50,000円、最大150,000円。3倍です。年会費のほうは84,000円から120,000円に収まります。

2つを足すと146,000円と234,000円。差は88,000円。ここに全国共通の6万円が乗るので、初年度に用意する額は206,000円から294,000円のどこかに落ちます。

揃え方には迷いました。入会年度の年会費を月割りにする会が多いので、実際の初回納入額はもっと小さくなります。ただ月割りは入会月しだいで動くので、会ごとの重さを比べる物差しには使えません。年額のまま並べています。

鹿児島の年会費は東京より高い

並べ終えて、いちばん意外だったのがここです。

開業の年会費が最も高いのは埼玉の120,000円。次が鹿児島の100,000円で、東京の96,000円を上回ります。

求人ボックス 給料ナビで見ると、社労士の給与相場は東京が521万円、鹿児島が357万円でした(2026年7月算出)。収入では東京が上なのに、開業の年会費は鹿児島のほうが4,000円高い。

地方で開業すれば固定費も軽い、という感覚はここでは通りません。地域ごとの求人の偏りについては社労士求人が1件もない県と、その県の登録者数にまとめてあります。

勤務等なら72,000円から

会社に勤めたまま登録する「勤務等」は、どの会も開業より安く設定されています。同じ10会を合計額の順に並べ直すと、こうなりました。

会入会金年会費(勤務等)合計
東京30,000円42,000円72,000円
鹿児島40,000円40,000円80,000円
福岡50,000円54,000円104,000円
埼玉50,000円60,000円110,000円
兵庫60,000円58,000円118,000円
愛媛50,000円72,000円122,000円
新潟80,000円48,000円128,000円
愛知80,000円50,400円130,400円
大阪100,000円42,000円142,000円
京都100,000円66,000円166,000円

最小は東京の72,000円、最大は京都の166,000円。開業では東京と並んでいちばん安かった愛媛が、勤務等だと真ん中あたりに来ます。順位はきれいには揃いません。

どちらの区分にするかで、金額だけでなく、できる業務の範囲も変わります。違いは開業と勤務で何が変わるのかで扱っています。

9月26日に4会を足して、14会になった

公開したときに開けなかった会のうち、神奈川・宮城・北海道の3会を開き直しました。あわせて山口も見ています。

会開業:入会金+年会費勤務等:入会金+年会費ページの注記
神奈川70,000円+90,000円=160,000円40,000円+45,000円=85,000円政治連盟への入会は任意(年9,600円)
北海道80,000円+80,000円=160,000円80,000円+48,000円=128,000円会費は入会月から3月分までを入会時に一括
宮城80,000円+90,000円=170,000円60,000円+50,000円=110,000円会費は2分割で納入できる。政治連盟 年6,000円
山口80,000円+96,000円=176,000円80,000円+54,000円=134,000円支部会費は別(支部規則による)
各都道府県社会保険労務士会の入会案内ページ(2026年9月26日確認)。登録免許税30,000円と登録手数料30,000円は別

14会に広げても、両端は動きませんでした。開業の最小は東京・愛媛の146,000円、最大は大阪の234,000円。差は88,000円のままです。勤務等の最小も東京の72,000円のままでした。

並べ直して気づいたのは入会金の扱いです。北海道は開業も勤務等も80,000円で同じでした。14会のうち、愛媛・新潟・京都・山口・北海道の5会は、勤務等でも入会金が開業と同額です。勤務等で登録する人には、年会費より入会金のほうが効いてくる会があります。

熊本・奈良・茨城は、今回もページが開けませんでした。残りの会も見ていないので、「全国で最も高い/安い」とは引き続き書けません。

期限が来るのは講習の受付

実務経験が2年に満たない場合、登録の前に事務指定講習を修了する必要があります。受講料は77,000円。

連合会のページには、第46回(2027年2月~)の申込みは2026年11月上旬から受付開始と書かれています。前回の第45回は令和7年11月4日10時から11月25日23時59分まで。3週間ほどしかありません。

講習そのものは長く、通信指導課程が4か月あり、そのあとeラーニングで各科目3時間の動画学習と効果測定の試験を受けます。

つまり10月1日に合格しても、実務2年未満なら、登録できるのは講習を修了したあと。11月の受付を逃すと、次の回まで1年近く空きます。合格に期限はないのに、講習の受付にだけ期限がある。いちばん抜けやすいのは、ここです。

講習そのものの中身と、合格から登録までの工程は事務指定講習は誰が受けるのかに分けました。

よくある質問

社労士の登録料はいくらですか

登録そのものにかかるのは、登録免許税30,000円と登録手数料30,000円の計60,000円で、全国共通です。これとは別に、入会する都道府県会の入会金と年会費がかかります。この記事で確認した14会では、開業で146,000〜234,000円、勤務等で72,000〜166,000円でした。

合格してから何年以内に登録すればよいですか

年限はありません。連合会の登録申請Q&Aに、有効期限はなく必要な時に申請すればよい、と書かれています。

実務経験の2年は試験に合格したあとの期間だけですか

前後を問いません。合格する前に労働社会保険諸法令に関する事務へ従事していた期間も、連合会の説明では対象になります。

オンライン申請と紙申請で金額は変わりますか

金額は同じです。登録免許税30,000円と手数料30,000円は共通で、違うのは納め方だけ。オンラインはマイナポータル上の決済、紙は収入印紙と振込になります。

申請してからどのくらいで証票が届きますか

連合会は、登録完了後2週間程度で社会保険労務士証票を発行すると案内しています。証票は登録日(休日の場合は翌営業日)に発送されます。

まとめ

  • 全国共通は登録免許税30,000円と手数料30,000円の計6万円。実務2年未満ならこれに事務指定講習77,000円が乗る
  • 開業の入会金+年会費は14会で146,000円から234,000円。差は88,000円で、年会費は鹿児島が東京より高い
  • 合格に期限はない。期限があるのは事務指定講習の受付で、次は2026年11月上旬から

合格を確かめたら、次に動くかどうかを決めるのは11月の受付です。自分が入る会の金額は、その会の入会案内で確かめてください。14会を見た限り、同じ額の会はほとんどありませんでした。


この記事で確認したもの

対象:全国社会保険労務士会連合会の登録申請ページ・登録申請Q&A・紙申請ページ・事務指定講習ページと、都道府県社会保険労務士会10会(東京・埼玉・新潟・愛知・京都・大阪・兵庫・福岡・愛媛・鹿児島)の入会案内ページ。9月26日に神奈川・北海道・宮城・山口の4会を追加。

時点:2026年9月14日

やったこと:10会の入会案内を開いて、開業と勤務等の入会金・年会費の欄だけを書き写しました。最初は47会すべてを見るつもりでしたが、神奈川・宮城・熊本・奈良・茨城・北海道はページが開けず、そこで止めています。9月26日に神奈川・宮城・北海道を開き直し、山口を加えて14会にしました。比較の物差しを揃えるため、年会費は月割り前の年額で置きました。会によっては入会時の特別会費(愛知・京都は30,000円)、支部会費(兵庫は月1,000円)、政治連盟会費(鹿児島は年4,000円、愛媛は希望者のみ年6,000円)が別にかかります。表の金額には含めていません。法人会員としての会費も別枠のため外しました。給与相場は求人ボックス 給料ナビの2026年7月算出値です。

書かなかったこと:47会すべての金額は載せていません。開けたのは14会で、残りは見ていないので「全国で最も高い/安い」とは書けません。事務指定講習の修了証がいつ交付されるかも、連合会のページに時期の記載が見つからなかったため外しました。第46回の受付開始日も「11月上旬」以上のことは公表されていないため、日付は書いていません。異動入会の入会金は「要問合せ」「差額方式」とする会が複数あり、比較できないため除いています。

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