転職エージェントに登録したのに、希望と違う求人ばかり届く。連絡が遅い。
たいてい、初回面談での伝え方に原因があります。
社労士特化型の初回面談は45〜60分が目安です。この1時間で、以後どんな求人が届くかがほぼ決まります。
この記事でわかること
- 初回面談で伝えておきたい5項目
- あいまいに答えると、なぜ後回しにされるのか
- 面談前に用意しておくもの
なぜ伝え方で対応が変わるのか
担当アドバイザーは、同時に複数の求職者を抱えています。
その中で、今すぐ動く人と、いつ動くかわからない人がいれば、前者に時間を使います。悪意ではありません。成果報酬で動く商売なので、そうなります。
いい求人があれば考えます、と答えた人は後者に入ります。この一言で後回しになります。
伝えるべき5項目
1. 転職希望時期を「月」で伝える
❌「いい求人があれば」「そのうち」
⭕「12月までに内定、1月末退職、2月入社を希望」
具体的な月を出すと、担当者は逆算してスケジュールを組めます。スケジュールが組める相手は優先されます。
まだ決めていないなら、3ヶ月以内に判断したい、でもかまいません。期限があること自体に意味があります。
2. 譲れない条件を3つまでに絞る
条件を10個並べると、優先順位が伝わりません。結果として的外れな求人が届きます。
3つに絞ってください。 例:
- 年収500万円以上
- 3号業務に関われる
- 残業は繁忙期でも月30時間以内
そのうえで「これ以外は相談可能です」と添えると、担当者は判断の幅を持てます。
3. 現年収と希望年収、そしてその根拠
現年収は正確に伝えてください。ここで盛ると、後の条件交渉で矛盾が出ます。
希望年収は、根拠とセットで伝えます。
❌「できるだけ高く」
⭕「現年収450万円。担当顧問先を12社から18社に増やした実績があるので、500万円台を希望します」
根拠のある希望額は交渉材料になります。根拠のない希望額は、ただの願望として扱われます。
年収の相場観については社労士の年収が出典によって2倍以上違う理由を分解した記事を参考にしてください。
4. 他社エージェントの利用状況
隠す必要はありません。併用は一般的です。
むしろ「他社で1社選考が進んでいます」と伝えると、担当者は動きを早めます。他社に先を越されると成果にならないためです。
ただし、どの企業に応募したかは正確に共有してください。 同じ企業に複数のエージェント経由で応募すると、企業側で重複扱いになり、両方とも選考対象外になることがあります。
5. 応募したくない条件(NG条件)
意外と伝え忘れる項目です。
- 転勤がある求人は不可
- 特定の企業(現職の顧問先など)には応募したくない
- 訪問中心の働き方は避けたい
NG条件を先に伝えると、無駄な紹介が減ります。 これが結果的に「希望と違う求人ばかり届く」状態を防ぎます。
面談前に用意しておくもの
完璧である必要はありません。あるとないとで面談の密度が変わるのは次の3つです。
1. 職務経歴書のたたき台
完成していなくて構いません。むしろ未完成のほうが、添削してもらえる分だけ得です。
書き方は社労士の職務経歴書で書くべき3つの数字をまとめた記事にまとめています。
2. 数字のメモ
- 給与計算の担当人数
- 顧問先の社数と規模
- 使用したソフトの製品名
面談中に「何名くらいでしたか」と聞かれて答えられないと、そこで話が止まります。
3. 質問リスト
面談は情報をもらう場でもあります。聞くべきことを先に決めておいてください。
- 自分の経験だと、どの年収レンジが現実的か
- 希望条件で何件くらい求人があるか
- 未経験可の求人は、実際どの程度の経験を求めているか
面談で避けたい3つの態度
伝え方以前に、印象で損をするケースがあります。
1. 現職の不満だけを話す
「上司が合わない」「残業が多い」。事実だとしても、それだけで終えると次の職場でも同じ理由で辞める人と見られます。
不満は「だからこういう環境を求めている」という形に変換してください。同じ内容でも、担当者が求人を探す手がかりになります。
2. すべてを担当者に委ねる
「おすすめを紹介してください」という姿勢は、一見素直に見えますが逆効果です。判断基準がない求職者には、判断基準のない紹介しか届きません。
3つの条件を自分で決めておく理由はここにあります。
3. 求人の良し悪しを即断する
紹介された求人を「これは違います」の一言で切ると、なぜ違うのかが伝わりません。理由を言語化して返すことが、次の紹介の精度を上げる唯一の方法です。
面談後にやるべきこと
24時間以内にお礼と補足を送ってください。
面談で言い忘れたこと、思い出した実績を追記します。この一手間で、担当者の記憶に残る度合いが変わります。
そして、紹介された求人には、1件ずつ反応を返してください。 応募しない場合も、この条件が合わなかった、と理由を返します。理由がたまるほど、次の紹介が的を射てきます。
反応がないままだと、担当者は動く気がない人と判断します。ここでも後回しにされます。
よくある質問
Q. オンライン面談でも問題ありませんか?
問題ありません。多くのエージェントがZoomやTeams、電話面談に対応しています。在職中で時間が取りにくい場合は、むしろオンラインのほうが調整しやすくなります。
Q. 転職するか決めていない段階でも面談を受けていいですか?
受けて構いません。情報収集段階での相談を受け付けているエージェントがほとんどです。その場合も「3ヶ月以内に判断したい」のように期限を添えてください。
Q. 紹介された求人には全部応募しないといけませんか?
応募の判断は本人に委ねられるのが一般的です。ただし理由は返してください。
Q. 何社のエージェントと面談すべきですか?
3社までにしておきましょう。増やすほど面談だけで時間が溶け、管理も追いつかなくなります。選び方は特化型と総合型を求人数から比較した記事で扱っています。
面談で聞くべき求人件数の地域差は都道府県別に並べた記事に、年収の相場は出典別に分解した記事に出しています。
まとめ
- 転職希望時期は「月」で伝える。曖昧だと優先度が下がる
- 譲れない条件は3つまで。NG条件も先に伝える
- 希望年収は根拠とセットで。現年収は正確に
初回面談は、担当者に自分を売り込む場ではありません。判断材料を渡す場です。 判断材料が揃っている相手には、精度の高い求人が届きます。
この記事で確認したもの
対象:社労士特化型エージェントが公開している初回面談の所要時間と流れ
時点:2026年8月28日
やったこと:各社の公式サイトに掲載されている面談時間とステップを拾いました。45〜60分という数字は、複数社の記載から取った目安です。
書かなかったこと:伝え方によって紹介される求人がどれだけ変わるか。定量的に確かめる方法がないため、この記事の内容は面談の設計についての考え方にとどまります。
※初回面談の所要時間は社労士特化型エージェントの公開情報(2026年8月28日時点)にもとづく目安です。エージェントにより異なります。

